古民家で田舎暮らし
古民家の最大の特徴は、何といっても太い柱と梁でしょう。昔の農家は囲炉裏を使っていたので、黒光りしたものが多く、風格を醸し出します。材料もケヤキやクリなどいろいろありますが、現代建築で使えば目の飛び出るような金額になります。その点、古民家は一般に価格が安いのが特徴。それで人気が出やすいのですが、購入する場合は考えておかねばならないことがたくさんあります。
古民家はもともと農作業をするのに都合がいい造りになっており、住まいの快適性を追求した建物ではありません。壁の間仕切りがほとんどなく、便所もたいてい屋外に設けられています。隙間が多いのも欠点で、冬の寒さは体験した者にしかわからないものです。また、農家物件の取得はムラへ直接入っていくことを意味するので、人づきあいの苦手な人や週末利用の人にも向きません。戦後に建てられた開拓農家なら気は楽ですが、歴史の古い集落で自分勝手は許されません。つまり、憧れだけでは住めない建物なのです。
古民家は築年数が古いため、傷みがつきもの。補修費は状態が比較的いいもので2〜300万円、35坪くらいの小さな民家を水回り・床下・内外装まで補修する工事で5〜600万円、60坪以上の大きな古民家を全面補修する場合で1000万円以上かかります。自分で直せばコストは安くなりますが、日曜大工でコツコツやれる都会人はひと握りでしょう。

