田舎暮らしの設備
沢水といえば、都会人は勢いよく流れる水をイメージします。それを飲用水にしたいと考える人もいるのですが、ことはそう簡単ではありません。そういう水源は濁りやすく、取水装置も台風や大雨で簡単に壊されてしまうからです。人間が利用できる沢はもっと流れが緩く、ボコボコと湧いているようなものがいいでしょう。敷地の近くでそういう水源を見つけるのは難しいので、実際は裏山から引いている農家が多いです。
沢水は四季をとおして使えないと意味がありません。そこで、渇水期の沢の様子を見ます。地方によって多少のズレはありますが、普通は冬場と8月頃が渇水期。その時期にチョロチョロと流れている程度がいいでしょう。できれば取水工事も渇水期にやります。工事のやり方は、水源の位置によって異なります。水源地が敷地より下方にある場合は、沢の落差を利用してタンクに水を溜め、それをポンプアップします。水源地が敷地より上方にある場合は、標高差を利用して水を家の近くのタンクまで導けばいいでしょう。それでも日常的に使う水源としては心持たないので、井戸のような役割は期待しないことです。
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