田舎暮らしの設備
井戸はバックホー(ユンボまたはパワーショベルともいう)で掘るやり方もあります。使いやすいのは中型の0.25バケットタイプで、土を押し均すハイドバンつきのものがいいでしょう。ミニタイプは作業効率が悪く、大型は小回りが利きにくいのです。井戸掘りの基本的な考え方は手掘りと同じで、浅井戸を掘る場合にしか使えない方法です。
掘削場所を決めたら、山を崩すように掘り始めます。穴が広がると、重機はキリンが水を飲むような格好になります。水が出たら、今度は水中ポンプで水を汲みあげながらの作業となります。穴を掘るとまわりに土が溜まるので、ときどきハイドバンで押し均します。また、バックホーの掘削能力は深さ約2メートルまでなので、それ以上は重機が載る地盤を削って低くします。これが二段掘り。深さは4mくらいが限度です。
水は毎分20リットル以上あれば、家庭用としては充分です。井戸水は湧き水のようにこんこんと出るわけではなく、じわじわと染み出てきます。水は岩盤や砂層から出るものがいいです。作業は2、3日かかるのが普通ですが、夜間も水中ポンプを動かしておきます。穴に水が溜まると、まわりの土が崩れやすくなるからです。
井戸掘りが終わったら、底全体に川砂利を敷きつめます。次に、水が染み出ている部分に川砂をかけて踏み固めます。あとは手掘りと同じように井戸枠、そのまわりに川砂利・炭・川砂利・川砂、ポンプ、VP管を設置すればいいのです。
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