田舎暮らしの設備
井戸掘りには、手で掘る方法、重機で掘る方法、ボーリング工事をする方法の三通りがあります。前者の二つは浅い地下水、最後の一つは深い地下水を利用する方法です。まずは手掘りから説明します。
手掘りに向くのは、普通は8メートル以内で水が出る土地。場所の選定は経験者でないと難しいでしょう。作業は三脚を組んで滑車にロープをとおし、その先端が掘削点の真上にくるように三脚を移動します。穴を地面に対して垂直に掘り進み、スコップで土を地表に放り投げます。ここまでは1人で作業できますが、バケツを使う場面ではそうはいきません。穴の端でバケツを調整する係が1人、ロープを引いてバケツを上げ下げする係が2〜3名必要になります。
作業が大変なのは、水が出てから。水中ポンプを使わないやり方では、土がどろどろの状態のうちに井戸掘りを完成させなければなりません。水が溜まると壁が崩れやすいので、ときには夜通し掘ることも必要です。
井戸掘りは水がどーっと出てきたらそこから約2m、じわじわなら約3m掘り進んで終了。次に、洗った川砂利を底に敷き、その上にワイヤーで結んだ井戸枠をロープで静かにおろします。井戸枠のまわりには、川砂利、炭、川砂利を重ねていきます。井戸枠をつなげるにはセメントを使います。川砂を地下水位まで、井戸枠のまわりに盛ります。川砂の上には雨水が井戸に入らないよう、不透水性の赤土を盛っていきます。最後にポンプを1〜2日動かして、管内を清掃すればできあがり。井戸を利用するには、ポンプの設置が必要です。
以上が作業のおもな流れですが、いまでは地元でも手掘りする人はほとんどいません。酸欠など危険を伴うので、都会人でも簡単にできると考えないことです。
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