田舎暮らしの物件選び
これは「就農向けの物件」を略した言葉ですが、新聞や本には出てきません。これは造語です。農家をめざす都会人にしてみれば、その物件が就農要件を満たしているかどうかは気になるところです。つまり、5反歩以上の農地が含まれている物件を指します(2町歩以上が必要な北海道の物件などを除く)。
就農物件は大きく分けて3種類あります。まずは農家跡地。農家は広い農地を持っているのが普通なので、離農したものを売りだした場合は当然ながら就農可能となります。ただ、農家は一度に所有地をすべて売るとは限らず、切り売りすることも多いのです。通常は山林、農地、宅地建物の順で手放します。そこで、農地と宅地建物だけが物件となるケースも出てくるわけです。建物は古民家だけでなく、築年数が比較的新しい中古住宅がついている場合もあります。
3つ目は農地だけを売り出すケース。これも5反歩以上なければなりませんが、家を建てるには5条申請で一部を農地転用しなければなりません。そのため農振指定の有無が重要なポイントになります。仮に農振除外ができない土地なら、農地の活用そのものが難しくなります(とくに第一種農地)。
なお、就農できるかどうかは「住民票を移して定住すること」も要件で、それは買主の都合によります。定住する気がないのに就農物件を求めるのは、そもそも間違いなのです。別荘利用で農地の所有権をほしがるのは、都会人の身勝手に過ぎません。
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