田舎暮らしの基礎知識【その他法律関連】
池で魚が飼える、ワサビやクレソンを栽培できる、見た目に涼しげ、といった理由で沢沿いの土地は都会人に人気があります。敷地内に沢水を引く行為は、ごく小規模であれば周囲の人も大目に見てくれますが、仕事で利用するとなれば話は別です。農家にとって水は貴重な資源であり、水利権が絡むケースも出てきます。それを定めているのが河川法です。
水利権とは河川の流水を使用する権利のことで、「河川の流水を占用しようとする者は河川管理者の許可を受けなければならない」と河川法で定められています。明治時代に旧河川法が制定される前から農家は農業目的で河川の水を使用しており、その後も引き続き利用が認められまし。申請による許可水利権に対し、それを慣行水利権と呼びます。水を事業目的で使う計画がある人は、事前に役場や農業委員会などに相談すべきでしょう。
河川法でもう1つ気を付けることは、川沿いに家を建てる場合です。地方によって法運用に違いがあるのですが、川から5m以上離して建てろとか、土手と敷地との段差の2倍以上離して建てろといった指導を受けます。詳しくは最寄りの土木事務所で聞いてください。
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