田舎暮らしの基礎知識【その他法律関連】
森林は単に木材を供給するだけでなく、土砂流出の防備や水源のかん養、酸素の供給、都市住民への自然の提供など、さまざまな役割を果たしています。私有林だからといって個人が勝手に伐採すると、国土に与える影響も無視できないのです。そこで、森林法では森林計画、保安林その他の森林に関する基本的事項を定め、国土の保全を図っています。
原則的には数本の木を伐るにも届け出を行わなければなりません。ここではもっと制限が厳しい大規模開発について説明しましょう。森林法では一ヘクタール(=約三千坪)以上の山林の地形変更・開発行為をする場合に、大規模開発の許可申請を求めています。例えば、1町歩以上の山林を分筆して10数区画の山林分譲を行う場合、この法律に該当します。街路灯をつけろとか、防火用水を設置しろとか、いろんな制限が出てきます。なので、わざと開発面積を9反歩で抑える業者もいるくらいです。なお、現在は都市計画法でも都市計画区域外における一ヘクタール以上の土地(農地も含む)を開発する場合に、許可が必要となっています。
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